職場に行けば、いつも緊張感をもって背筋を伸ばして仕事をこなしているけれど、家に帰宅すると、寝転がってTVを見たり、スマホでチェックしているという人は多いものです。これが普通だと思っている人も多いはずです。しかし、起床すると肩がだるい、重い、背中がはっていると感じることはありませんか?
特に肩を使ったり運動をした、重いものを運んだ…ということもないのに…。

心当たりがある人は家のあのリラックスポーズに原因があるかもしれません。知らず知らずのうちにとっているリラックスポーズは肩を痛めつけているかもしれません。

肩こりチェック

  • 本を読んだりスマホを見るときには座って足を組み前かがみの姿勢になることが多い
  • 立っているときに腕を組むことが多い
  • 足を交差して立つことが多い
  • 電話のとき受話器を肩で挟むことが多い
  • 食事のときは片側の歯をつかって噛む
  • あぐらをかいたまま本を読んだりスマホを見る
  • 家では横になってTVを見る
  • 寝るときはうつぶせが多い
  • バッグはいつも同じ側にかけている

どのくらいあてはまりましたか?

  • 2個以下
    心配ありません
  • 3~6個
    注意が必要です
  • 7個以上
    すぐに対策が必要です

重大な病気が潜んでいる可能性もある「肩こり」の症状

どうして肩はこるのか

肩こりとはそもそも、首や肩の周囲の筋肉が極度に緊張、疲労することにより、血液循環が悪くなるために引き起こされます。では、そのしくみです。
筋肉というのは太い1個の塊のように見えますが、実は数百、数千といった、とても細かい筋繊維が集まってできたもの。これを筋膜という丈夫な袋が覆っています。ちょうど、袋にそうめんが入った状態を思い浮かべていただくと分かりやすいでしょうか。そして筋繊維の中には血管や神経が通っています。

さて、この筋肉にはポンプ作用というものがあり、緊張と弛競を交互に繰り返すことによって、血液をリズミカルに送りだすことができるようなしくみです。
弛媛時には栄養分や酸素などのエネルギーをたっぷりと含んだ新鮮な血液を取り込み、緊張時には筋肉の運動で生じた老廃物(乳酸など) を静脈の流れに捨てたりという作業をスムーズに行なっています。

ところが、長時間同じ姿勢をとるなど、緊張だけが長く続くと、筋肉はパンパンに膨れ上がり、内部を走る毛細血管が圧迫されて、鬱血が起こります。すると、新鮮な血液が筋肉に行き渡らなくなり、鬱血した血液の中に老廃物がどんどん溜まってしまいます。

実は、この溜まってしまった老廃物こそが、凝りや痛みを引き起こす発痛物質。ですから、「こる」「痛い」といった症状があらわれます。

しかも、そのままの状態で放っておくと、発痛物質がさらに筋肉の収縮を促してしまうので、症状はさらに悪化。肩こりの悪循環に陥ってしまいます。

寝転がってテレビを見るのなら肩こり予備軍の可能性大

酷使され続けた筋肉が酸欠、栄養不足となって、SOSを発する肩こり。では、どんな人が肩こりになりやすいのでしょうか?一般的には、以下のような人が肩こりを起こしやすいといわれています。

  1. なで肩の人や首が細い人
    首や肩の筋肉が弱いため、筋肉疲労を起こしやすい。
  2. 低血圧で血のめぐりの悪い人
    筋肉のエネルギー源となる血液を送り込む力が弱いため、肩こりを引き起こす老廃物が溜まりやすい。
  3. 肥満の人
    頭や両腕が重く、首や肩にかかる負担が大きい。
  4. 運動不足の人
    筋肉の柔軟性が失われて、血液循環が悪くなっているため肩こりになりやすい。
  5. 姿勢が悪い人
    首や肩に過度な負担がかかるので、筋肉」狸労を起こしやすい。寝っころがってテレビを見るなどは、悪い姿勢の典型。
  6. ストレスを感じやすい人
    ストレスを感じ続けることで、肩や首周りの筋肉が常に緊張した状態になり、筋肉疲労を起こしやすい。
注意が必要な肩こりの症状

多くの人の肩こりは、筋肉疲労からくるもので、姿勢や生活習慣などを見直すことによって解消されます。しかし、中には病気が肩こりを引き起こしているケースもありますから、たかが肩こりといって、素人判断は禁物です。
特に肩こりと同時に以下のような症状がある人は、重い内臓疾患の可能性もあるので、早急に専門医で検査を受けるようにしましょう。

  • 胸が締めつけられるような激痛がある
  • 狭心症や心筋梗塞の疑い

  • みぞおちや肋骨の下から背中が痛む
  • 胆石症や胆のう炎の疑い

  • 胸に痛みがあり、咳をするとさらに痛む
  • 胸膜炎、肺結核の疑い

頑固な肩こりを根本から改善する

日本人は世界一の肩こり民族

厚生省の調べによると、日頃、私たち日本人が感じる痛みのベスト3は、腰痛、肩こり、手足の関節の痛み、なのだとか。これを見ても分かるように、肩こりは日本人にとってはごく身近なものです。ところが、欧米に目を向けてみると、欧米には肩こりを訴える人が少ないどころか、肩こりがどんな病気か、知らない人がほとんどなのだといいます。

一体なぜ、日本人だけが肩こりに悩むのでしょうか。

  • 欧米人に比べ、骨格が華奢で首と頭のバランスが悪いため、肩や首周りの筋肉が疲労しやすい。
  • 畳の上での生活は、うつむいたり前かがみになったりと、首や肩に負担がかかる姿勢がつきもの。そのため筋肉疲労を起こしやすい。
  • 日本人は何かと他人に対して気を使うため、ストレスが溜まりやすく、それが原因となって肩こりを起こしやすい。
  • 日本人は欧米人に比べミネラル分の摂取量が少ないため、肩こりになりやすい。

こうしてみると、どうやら日本人はこと肩こりに関しては分が悪いようです。では、私たちはつらい肩こりから逃れられないのでしょうか?

いえ、そんなことはありません。そのハンディを克服する方法はちゃんとあります。

肩こりチェックで該当数が7個以上(すぐ対策が必要)だった人「まずは姿勢を正す」

すでに肩こりに悩まされているはずです。肩がズシリと重い、ジワジワ痛む… そんなつらい症状とは、一刻も早くおさらばしたいものです。

そこで解消法ですが、まずは姿勢を正すことから始めましょう。肩こりチェックの項目は、すべて肩こりを引き起こすといわれる悪い姿勢の典型です。該当する数が多ければ多いほど、日頃から首や肩の周りの筋肉に多大な負担を強いていることになります。悪い姿勢は肩こりを引き起こす悪循環の元凶です。
特に、普段から肩の筋肉を使うような仕事や運動はしていないのによく肩がこるという人は、再度、肩こりチェック項目を見直し、姿勢の改善に努めましょう。

運動不足の人は

運動不足気味の人は運動不足を解消することです。日頃運動を怠っていると、筋肉の柔軟性が失われ、血のめぐりが悪くなりがちです。赤信号のアナタは、すでに姿勢の悪さはお墨付き。そしてこれに運動不足が加われば、大切な肩にダブルパンチを食らわせることになってしまいます。

今すぐ運動を始めましょう。ちなみに、すでに肩こりの症状が出ている人にも、肩こりを予防したい人にも、是非オススメしたい運動は水泳です。水泳は水の浮力を利用して行なうので、無理なく全身を鍛えることができます。特にクロールや背泳ぎは、肩こり解消に有効だといわれ、腕や肩を十分に動かすことでマッサージ効果が得られるのと同時に、筋力アップにもつながります。

食生活にも気を配る

肩こりは長時間無理な姿勢などを続けることによって、肩や首周りの筋肉が緊張し、血液循環が悪くなることによって起こります。
ですから、これを解消するにはまず血行をよくすることが大事です。運動で筋肉のこりをほぐすのはもちろん、身体の内側からも血行を促進しましょう。肩こり予防・解消には、以下がおすすめです。

  • ビタミンB(豚肉・うなぎ・レバー・サバ・サンマ・イワシ・大豆そら豆・とうもろこしなど)
  • ビタミンE(サンマ・サバ・ブリ・ほうれん章・ゴマ油・アーモンドピーナッツ・アボカド・うなぎ・ししゃもなど)
  • カルシウム(乳製品・小魚類・小松菜・がんもどき・豆腐・ごま・干しひじきなど)

肩こり予備群の人は

無理な姿勢をとり続けると、筋肉に多大な負担がかかってしまいます。今現在、肩こりの自覚症状がない人も、こうした姿勢を続けていると肩こりになるのも時間の問題! 予防のために、悪い姿勢はすぐにあらためましょう。

また、長時間同じ姿勢というのも筋肉を疲労させるのでよくありません。スマホやパソコン、ゲームなどで長時間やった時は疲れたなと思ったら無理をせずに休憩をとるよう心掛けましょう。そして、背伸びをしたり、腕をまわしたりして凝りを防ぐような体操も必要です。

現代人に増えているのは心因性の肩こり

悪い姿勢や運動不足など肉体的な原因引こよつて起こる肩こりとは別に、近年増えているのが、精神的ストレスが引き金となって起こる肩こりです。
私たちの身体はストレスを感じると、肩や首周りの筋肉が緊張、萎縮して、毛細血管を圧迫します。そしてこれが長く続くと、筋肉に十分な栄章や酸素が送られなくなって肩こ引こなってしまうのです。このような肩りは、心因性肩こりと呼ばれ、マッサージや薬は一時的な症状捷和に役立っても、本当の意味での改善にはつながりません。特効薬は、とにかくストレスを発散すること。何かとストレスの多い現代社会ですが、皆さん、肩こり予防のためにも、心身の健康のためにも、ストレスはため込まないようにしましょう。

パソコンなどをつかう時間が長い人は目の疲れから肩こりになっているケースもあります。こちらで疲れ目チャックをしてみるといいでしょう。

日常生活を見直しとにかく歩く

腰痛の根本的な予防は、身体を動かし運動不足を解消することです。といっても、そん