実際の年齢より少し年上に見られてしまったり10歳も多く見られてしまったり。ショックで落ち込んでしまう人もいます。戦後の日本人は、急激な欧米化の食習慣に伴い、食生活、生活習慣が大きく変化したため、以前では考えられなかったような疾病が増えています。

近年、増加している大腸ガンもその典型的な例です。腸の老化が急速にすすみ、腸年齢が実年齢を上回ってしまっている人が増えているのです。
急増する大腸がんは40代からが要注意

腸の健康チェック

  • 便秘と下痢が周期的に繰り返されている
  • 便の色が緑褐色もしくは黒みが強い
  • トイレの後にいつも便が残っている感じがする
  • 朝から眠気があり睡眠時間も長い
  • 鼻の先が冷たい感じがする
  • 年齢より老けてみられることが多い
  • 衛生観念が強く、潔癖症気味
  • 1日中室内で過ごすことが多い
  • 肉が大好きで魚や野菜は食べる機会が少ない

腸の健康チェックの結果

  • 3つ以上該当する
    問題なし
  • 4~6個該当する
    要注意
  • 7つ以上該当する
    危険

急増する大腸ガン、欧米化した食生活が日本人の腸をむしばむ

食物の吸収と排泄の機能を担う腸の働き

「どうも、胃腸の調子がい」とか、私たちは簡単に「腸」という言葉を使っています。

しかし、それは6種類の臓器の総称なのです。腸は小腸と大腸に大別され、胃で消化された食べ物が食後4時間前後で、まず到達するのが小腸です。栄養素の90%はここで吸収されます。そして、残りの10%の吸収と排泄をつかさどるのが大腸。この大腸に腸年齢が顕著に表れるのです。

腸年齢は腸内細菌が決める

人間の腸の中には300種類くらいの細菌がいて、善玉菌と悪玉菌がいるのです。そして、人間の老化に伴い、大腸に棲む腸内細菌の割合は、大体胡代を境に善玉菌優勢から悪玉菌優勢に変化していくのが本来の姿でした。しかし、戦後の欧米化した肉食中心の生活によって、若年層でも腸内の細菌バランスが崩れ始めているのです。

悪玉菌が有害物質を作り出す

代表的な悪玉菌であるウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌たちの最大の特徴は、自ら罪を犯すのではなく、硫化水素ヤアンモニアといった有害物質を作りだす黒幕的な存在であるということ。では、それらの悪玉菌が作りだした有害物質はどんな悪さをするのでしょうか。

悪玉菌の罪

悪玉菌の忠実な手下とでもいうべき有害物質は、私たちの身体にさまざまな悪影響を及ぼします。便秘や下痢といった排泄のリズムを乱したり、二キビや肌荒れといったトラブルも起こします。また、ちょっとしたことでも風邪を引きやすいなど、私たちの体調を乱す症状の原因だったのです。

悪玉菌の影響

悪玉菌が勢力を強めることで、深刻な事態を引き起こします。それは、「アミン」「 フェノール」「二次胆汁酸」などの発ガン性物質が出現するということ。

これらの発ガン性物質がターゲットにするのはまず、メインの大腸です。日本人に急増している大腸ガンの原因は、これら悪玉菌から派生した発ガン性物質だったのです。そして、もっと恐ろしいのは、大腸からの吸収ルートを通って、発ガン性物質が全身に回ってしまうということです。

悪玉菌が増加する理由

それでは、人間の身体に棲みついているこれらの悪玉菌をすべて取り除くことはできないのでしょうか?それが無理なら、せめて悪玉菌が増えなければと思いますが、なぜ増えるのでしょうか?

それは、私たちの身近な食べ物である「肉」のせいだったのです。肉を大量に食べると「腐敗細菌」つまり悪玉菌の増加を促進させるのです。

つまり、完全に消化されない肉類は大腸の中で腐敗便へと変化します。この腐敗便が悪玉菌のエサになつてしまうという図式が出来上がってしまうのです。ちなみにどうして人間は肉を食べたくなるのでしょうか?
脳の活性化 脳はグルメ、肉や卵が好きに答えがあるように思います。つまり、脳は肉をほしがっていて腸は、野菜などの食物繊維を欲しているのです。

日本人の長い腸は肉食に不向き

肉食中心で進化してきた欧米人の腸の長さは約1mほど。完全に消化されなかった肉類が腐敗するまえに排泄しやすい短い腸を持っているのです。

一方、野菜や穀類を中心にした食習慣で進化してきた日本人の腸は約1.5mほどの長さを持っています。

近年、欧米化して肉類を摂ることの多くなった日本人ですが、腸はその変化に追いついていないのです。

つまり、腸が長い分だけ腐敗便を作りやすく、悪玉菌増殖の危険も高いといえるのです。

腸の不調はこうして回復させる 3つのステップが重要

日本人の多くが実年齢よりも腸年齢の方が上である、という現状を打破する有効な方法が見つかりました。

  1. 腸の炎症を防ぐ
  2. 腐敗便をためない
  3. 善玉菌を増やす

これら3つに効果のある食材を中心に摂取
することで腸年齢の老化は防止できるのです。

腸の炎症を防ぐ

α-リノレン酸〉体内でEPAやDHA に変化する物質
サンマ・サバ・イワシなどの〈青魚〉に多く含まれる。缶詰でもOK

腐敗便をためない

不溶性食物繊維はかさを増やして便を押し出す。ひとつめは、不溶性食物繊維は分解が遅く、腸の最後の方にいる善玉菌のエサになる。
ごぼう・サツマイモなどの野菜に多く含まれる。ごぼうサラダやきんぴらごぼうなど調理した物でも良い。
特保のイサゴールは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスがいいです。

善玉菌を増やす

オリゴ糖は善玉菌のエサになる。オリゴ糖たっぷりのラフィノースがおすすめです。

便秘にならないようにする予防も大切

便秘は腐敗便を体内に溜めやすい状態を作るので、避けるようにしましょう。
また、悪玉菌が増えていることを表す項目に引っ掛かった人は肉類をしばらく控え、悪玉菌にエサを与えないようにしましょう。そして、当然のように善玉菌が増えにくい生活パターンを送っているはず。特に、食事面で好き嫌いが多く、肉類ばかりで野菜や魚を食べないような人は、積極的に見直すべきです。

これらの他に、1日中出歩かないで過ごすような人は、運動不足ですから全身の健康のためにも身体を動かすようにしましょう。また、腸の働きを良くするツボマッサージなども取り入れるようにしてみましょう。

にきびや肌の老化は腸の老化

ちょっとしたことで風邪を引きやすくなったり、こキビや肌荒れが治らない、といった症状に思い当たることはありませんか?こういった人は悪玉菌が増加傾向にあるか、善玉菌が減少傾向にあるようです。

善玉菌の代表格、ビフィズス菌をヨーグルトで補いましょう。ヨーグルトは、ビフィズス菌のエサとなる乳糖を含むと同時に、悪玉菌を撃退する乳酸菌も含んだ、腸を若返らせる完全食品。オリゴ糖と食物繊維を同時に補えるきな粉をかけて食べれば、効果倍増です。もちろん、生活全般を見直し、ストレスを溜めたり運動不足になっていないか、などもチェックしましょう。
腸に強い負担をかける現代人のライフスタイル

現在は、腸の調子が悪くない人

安心はできません。これまで述べてきたように腸が長いという日本人の肉体的特徴から、悪玉菌を増やしやすいのです。

もちろん、昔ながらの食生活を送っているならよいのですが、欧米化した現在の日本人の食生活では積極的に予防する意識を持つ必要があります。3つの解決策を実行するように努めましょう。
若さゆえの過剰防衛、肉食、ストレス。この三大要因で、若者は潰瘍性大腸炎に狙われているのです。
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