肝腎要という言葉がありますが、これは物事の重要さを表す言葉です。この文字からして肝臓と腎臓がいかに重要かわかります。肝臓や心臓に次いで重要な臓器である腎臓ですが、症状が出にくく、一見健康に見えても腎臓を傷めていることがあるのです。

しかも肝臓や心臓に比べると一般的な認知度が低く、知識もあまりないのが現状です。腎臓は、非常に細い毛細血管でできています。

腎臓チェック

  • 無理をしていないのに体がだるい
  • 起床時に顔や足がむくんでいる
  • 背中の奥が痛むことがある
  • 尿が泡立つ
  • 夜中に2回以上トイレに起きる
  • トイレで尿をしても残尿感がある
  • 尿に赤みがかかっている
  • 自分の口臭が気になる
  • まぶたの裏が白い

腎臓チェックの判定

  • 該当数が5個以上
    危険
  • 該当数が2~4個
    要注意
  • 該当数が1個以下
    問題なし

人体にとって肝腎要の期間、腎機能の低下は生命を脅かす

最近の日本人の腎臓の寿命は短くなっている

私たち、日本人の腎臓寿命が急激に短くなっているといわれています。それは、主に近年の食生活の変化によって腎臓にダメージを与えているのが原因のようです。
そして、腎臓はダメージを受けてもなかなか症状が出にくいので、気がついたときにはかなり悪くなってしまっていることが多いのも特徴のひとつなのです。

腎臓機能を低下させるものは?

腎臓の機能を低下させるものは塩分・尿酸のふたつが二大犯人。特に、尿酸の血中濃度が高い高尿酸状態になると、動脈硬化や痛風、尿酸性腎症、心筋梗塞などの恐ろしい病気を引き起こすといわれています。
最近は、AGEの危険性も指摘されています。
加工食品、清涼飲料水、焼く・揚げる調理法など、AGEを大量に含む食品チェック

腎臓の働きは血液の浄化

それでは、腎臓は身体でどのような役割を担っているのでしょうか。

腎臓は、血液中の老廃物を濾過し、尿として体外に排泄する機能を持っていますⅦつまり、血液を常にキレイに保つという重要な役割を持っているのです。

しかし、現代人の腎臓は塩分過多の食生活によって酷使され続け、その寿命を全うすることができなくなっています。

そして、もっと恐ろしいのは、腎臓は他の臓器と異なり一度、悪化した腎機能は回復しないのです。

腎臓は体内のクリーニング工場

大切にしなければならない腎臓ですが、実際にどのようにして機能しているのでしょうか?腎臓は全身を巡った血液と老廃物や余分な塩分、水分などを濾過するクリーニング工場です。

腎臓内には(糸球体)と(尿細管)という濾過器官が、腎臓2つでおよそ200万個あります。

1度、壊れたら修復不可能

機能悪化、機能停止した腎臓疾患の先に待っているのは人工透析治療です。1回4~五時間かけて機械で血液を濾過させるよりほかありません。もちろん、食事も大きく制限され、楽しいはずの食事も味気ないものになります。

では、どうしたら早期発見できるでしょうか? そのカギは(むくみ)にあったのです。

むくみの症状は腎臓からのサイン

むくみの原因は、塩分の過剰摂取です。

  1. 体が水分を要求する。
  2. 水分が腸から血管内に吸収され、腎臓内の血流量が増加する。
  3. 腎膿で濾過しきれなくなる。
  4. 濾過されるはずの余分な壇分や水分が体内を流れ続ける。そのため、尿量も減る。
  5. 行き場を失った塩分、水分が毛細血管の先で血管と細胞の間の、間質という部分にしみ出す。

これがむくみのメカニズムだったのです。

尿酸が腎臓の負担になる

本来、尿酸は肝臓でいらないと判断されたものが、血液に溶け込み、腎臓で老廃物として尿となってて排泄されるべきものです。

しかし、その尿酸が体の中に増えて、大量に腎臓に流れてくると、糸球体内の穴を塞いでしまい、他の老廃物の濾過を妨げるようになってしまいます。

その値を増やしているのが、ほとんどの食べ物に含まれている(プリン体)です。

プリン体は、細胞の核に含まれるDNAを構成しているもので、すべての細胞に含まれているといえるものです。食べ物に含まれるこのプリン体は、肝臓でいらない物と判断されて排泄用に作り替えられ、尿酸に変化します。

その後、尿酸は腎臓で老廃物として濾過され、尿となり排泄されるのですが、1日に摂取していいプリン体は300mgで、それ以上になると腎臓に負担がかかるようになってしまいます。

濾過作業ができなくなった腎臓は

こうして、濾過作業ができなくなった腎臓は、体に必要なタンパク質を尿に排泄してしまうようになります。これがたんぱく質です。健康な尿とタンパク尿を比べてみると、その差ははっきりします。タンパク尿は泡立ちが多く、しかもなかなか消えないので尿をしっかり見ることも大切です。

ただし、激しい運動をした後や、疲労が続いたときの尿は起立性タンパク尿で、一時的なものなので関係ありません。

腎臓を長生きさせるために

偏食をせずに何でも食べることが腎臓の健康維持に欠かせない

腎臓に関しては、とにかく食べ物に注意す食習慣がとても重要です。

  • 塩分の過剰摂取に注意
  • このうち、つい摂り過ぎてしまう塩分は、カリウムを含む食品を摂るとよいでしょう。それにはバナナやカボチャ、ジャガイモなどの野菜を食べるようにしましょう。血圧対策はこちらです。

  • 尿酸値を上げない
  • 1日2本のバナナを食べる
  • プリン体については以下の3点が重要です。

  • 調理時にプリン体を取り除く
  • 煮込み料理を食べ過ぎない
  • アルカリ食品を一緒に食べる

プリン体は、肉や魚に多く、野菜は繊維質が多いので少ないといわれています。プリン体は水に溶ける性質なので、肉ならしゃぶしゃぶ、魚は煮付けたりするといいでしょう。
ただし、肉じゃがや煮込み豆腐などが美味しいのは、他の素材のプリン体がしみ込んでいるからで、注意が必要です。また、鍋の汁は様々な具からでたプリン体なので、鍋の最後のおじやはほどほどにした方がいいでしょう。

また、尿酸は比較的尿がアルカリの方に傾いているとよく溶ける、とされているので、ワカメや昆布、ヒジキなどの海藻類や野菜を摂るようにしましょう。

該当数が5個以上の「危険」の人

丸の該当数が5個以上の人は、腎臓がダメージを受けている可能性が高いので、まず尿酸値と尿タンパク値を測ってもらいましょう。
そして、医師と相談の上、食事に気を配るようにしましょう。
塩分を減らしたメニューにして、外食を減らしましょう。プリン体を減らすためにも野菜を多く摂るようにして、肉類も湯通しするなど工夫しましょう。また、積極的にワカメなどのアルカリ食品を食べるのも大切です。
おすすめは、発酵黒豆エキスです。ほとんどの人が血圧が下がっています。

該当数が2~4個の「要注意」の人

できれば、検査を受けた方がよいのは同じですが、特に塩分の多い食事に気をつけましょう。カップ麺やスナック菓子はどうしても塩分が多めです。料理全般に出汁をよく取り、塩味ではなく、出汁の味で満足するクセをつけます。

お酒に含まれるプリン体量(100グラム中)
  • ビール(6.86mg)
  • 日本酒(1.21mg)
  • ワイン(0.3mg)
  • ブランデー(0.38mg)
  • ウィスキー(0.12mg)

また、肉よりも卵(卵はひとつで1個の細胞なので、プリン体はないに等しい)を上手に摂りましょう。

そして、大人はお酒にも気を配りたいものです。ビールや日本酒は比較的多く、ワインやブランデーは少ないといわれています。

該当数が1個以下の「心配ない」人

ひとまず「心配ない人」でも、現代の日本人の食生活は腎臓を痛めやすいということを忘れないようにしましょう。

日頃から予防するに越したことはありません。塩分を控えるようにし、プリン体のことを忘れないようにメニューに気を配り、バナナやワカメなども定期的に食べるようにして、積極的に防衛しましょう。

また、東洋医学でいう腎臓によいとされるツボを押すのもいいでしょう。